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椎間板へルニア PLDDを治療の第一選択肢とすべき理由

2015.03.03

椎間板ヘルニアは自然に治る可能性があるといわれますが、どのくらいの期間でどの程度治るのかについては明らかにされていません。自然に治る可能性があるからと言って強い痛みにどれだけの間耐えなければいけないのかはっきりせずに相当の時間を過ごすのも現実的ではないでしょう。現に既存の消炎鎮痛剤やブロック療法、運動療法で改善しない方が大勢いらっしゃいます。体重を減らすことが回復への近道であることは明らかでも、運動習慣がないまま高齢になられた方が有効な運動療法を改めて開始するというのもなかなか現実的なことではありません。

そのような時に、できるだけ早く回復の方向へいざなう可能性がある手術治療を選択することになるのですが、元来手術は侵襲(体へのダメージ)が大きいのでよほど重症化(膀胱直腸障害、歩行障害、巨大ヘルニアなどの発生)しなければ実施されませんでした。

昨今低侵襲手術としてPELD(経皮的内視鏡下椎間板ヘルニア切除術)がPLDDを超える治療として普及し出していますが果たしてそうでしょうか。確かに、PELDは今までにない小さな傷(径1㎝弱)で内視鏡下でヘルニアが切除できるのでPLDDでは治療が不十分になり得る比較的大きなヘルニアにも対応できる利点があります。保険診療が可能であるのも大きな魅力です。

しかし、以前のように大きな切開をしなくて済むことにはなっても、椎間板をむしり取るように切除する点は従来の手術と何ら変わりありません。椎間板と周囲の正常組織との癒着が激しい場合は神経損傷などの重篤なダメージが回避できないこともあるでしょう。椎間板の内側でのレーザー照射により飛び出した椎間板を収縮させるPLDDとは侵襲の度合いが全く異なります。

椎間板の周囲にダメージを与える可能性が極めて小さいPLDDは、新たにPELDが普及してきた現時点でも、最も安全かつ低侵襲の治療として右に並ぶものはないのです。傷は針穴(径1mm未満)のみです。組織を強引につまんで切除する必要はなく、レーザービームを椎間板の中のみに照射して飛び出した髄核を萎縮させるだけなので周囲の組織に大きなダメージは加わりません。確実に日帰り治療ができます。現にPELD後に神経損傷が原因と思われる麻痺が発生したケースを目にしたことがありますがPLDDでは一例もそのような重篤な合併症は経験しません。

以上の点から、自費治療ではありますが、体に最も優しく合併症が最小限のPLDDを手術的治療の中で第一選択肢に考えるのは合理的なことだと思います。

よほど適応外の巨大なヘルニアでない限り、最初の治療としてPLDDを選択して、残念ながら改善しない場合に初めて次のステップを考えればよいという見方もできるでしょう。

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